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ササ地の掻き起し(かきおこし)

ササ地の掻き起し(かきおこし)

運動地には開拓後40年以上経ても森林化が進まないササ地が点在しています。背丈の高いササが隙間なく生えた場所では、樹木の種が散布されても光をめぐっての競争に負けて生育することができません。また厄介なことに、ササは地上に出ている部分を刈り取っても地下茎が残っていればすぐに回復する特性があります。
そこで当運動では、重機を用いてササ地を根ごと掻き起して、2週間ほど放置し地下茎を枯らしてから、栄養を含む表土を埋め戻す「ササ地の掻き起こし」の作業を行っています。
ササが衰退することで、他の草本や樹木が生育できる余地が生まれ、森林化が期待されます。

防鹿柵(ぼうろくさく)

防鹿柵(ぼうろくさく)

防鹿柵とは、エゾシカの侵入を防ぐために金網や板で敷地を囲んだ柵で、運動地内には20基が設置されています。知床では1990年代からエゾシカの生息数が激増し、エゾシカが好んで食べるハルニレやキハダ等の広葉樹は食害を受けてその多くが枯死しました。また、稚樹も発芽したそばからエゾシカに食べられて、次世代の樹木の生育が大きく妨げられました。
そこで、運動地内にある広葉樹が多く残る森林を守るために防鹿柵が建てられました。ほかにも、広葉樹の苗を植えて樹種多様化を目指している造林地を守るための防鹿柵や、広葉樹を種から育てている苗畑を守るための防鹿柵があります。