運動を伝え、次世代に引き継いでいくために、運動参加者と斜里町民の皆さんを対象とした3つの交流事業のほか、運動参加者以外の皆さんもご参加いただけるプログラム、運動地の森を歩く散策コースを公開しています。
知床自然教室は、小学校4年生から高校3年生を対象とした野外キャンプです。全国各地から集まった仲間とともに野外生活を送りながら知床の森を体験し、100平方メートル運動で進める森づくりや自然について学ぶ1週間です。
キャンプ中は、電気やガス、水道など普段の生活では当たり前に使っているものは何もありません。自然の中で生きることの厳しさを知り、そして知床の森での体験の数々をひと夏の記憶として心に刻みつけていきます。自然教室で育まれた知床への思いが、森づくりを支える次の世代へと受け継がれていきます。
毎年秋、運動参加者と地元の町民にお集まりいただき「しれとこ森の集い(植樹祭)」を開催しています。同時に開催している知床自然センターのアウトドアフィルムフェスを通して知床の自然を学び楽しんいただきつつ、たくさんの皆さんの手で運動地に広葉樹や針葉樹の苗木の植樹を行うイベントです。
しれとこ森の集いは、知床の森づくりの現場を知っていただくだけではなく、数百本単位で苗木を植えるという作業面でも多大な貢献をいただいていいます。参加者の皆さんが植えた一本一本の木が将来の豊かな知床の森を形作っていきます。
森づくりワークキャンプは、全国から集まった運動参加者の皆さんが、寝食を共にしながら森づくりに打ち込む合宿形式の4泊5日です。日中は、苗木の移植や防鹿柵の設置や補修などいくつもの作業をこなし、その後の温泉とみんなで囲む食事は格別です。森づくりワークキャンプは、森づくりには欠かせないイベントです。参加者の皆さんのお力は、未来に広がる知床の森の礎になっています。
100平方メートル運動では、大きな目標のひとつとして「運動地の適正な公開と保全のシステムを構築する」ことを掲げています。より多くの人に運動を伝え、理解していただくための取り組みを進めています。
運動の趣旨に賛同していただける学校や企業、団体などの受け入れを行っています。それぞれの季節や人数に応じて、運動地を歩くツアーや森づくりに触れるプログラムなどを企画し、小学生から社会人まで、毎年たくさんの方に運動地を訪れていただいています。※詳細については、個別にご相談させていただいています。
「しれとこ森づくりの道」は、開拓の歴史や運動の取り組みを知っていただくための散策コースです。
出発点は知床自然センター。知床の森を歩き、過去から未来へと続く運動の歩み、そして森づくりの様子を多くの皆さんにお伝えしていきたい、そんな思いを込めた道になっています。
【散策コースの概要】
◆春~秋(5~11月下旬):「シカ柵コース」(約1.0km/約30分)
◆春~秋(5~11月下旬):「開拓小屋コース」(約5.0km/約2時間)
◆冬(1~3月中旬):「スノーシュー・歩くスキーコース」
①開拓小屋コース(約5.0km/約3時間)
②冬の森コース(約2.5km/約2時間)
詳しいコースの紹介はこちら → 知床自然センターHP