The potential role of an alien tree species in supporting forest restoration: Lessons from Shiretoko National Park, Japan(世界自然遺産 知床の森における外来種の役割)
横浜国立大学 大学院環境情報学府の鈴木紅葉 博士課程学生・同環境情報研究院の森章 教授らの研究グループは、外来種が自然林再生に果たす役割を評価した論文を発表しました。世界自然遺産 知床では、過去の開拓の歴史が現在も色濃く残っており、自然林を目指した森林再生活動が行われています。本研究では、本来は北海道に生息しない樹種カラマツが防風林・更新適地として機能し、在来種の成長・更新を促進することを明らかにしました。外来種をすべて排除するのではなく、生態系の一部として許容することが自然生態系の復元に繋がる可能性があります。
本研究成果は、国際科学雑誌「Forest Ecology and Management」(2021年4月24日付)に掲載されました。