知床の森で過ごす一週間は、普段の生活とは異なることばかりです。キャンプ中は、テントを建て、かまどを作り、薪を拾い、水を汲み、米を炊く…普段当たり前のようにしていたことも森の中では同じようには出来ません。身の回りの全てのことを自分の力でこなさなくてはならず、野外で生活するということは決して楽なことではないのです。ヒグマやエゾシカなどたくさんの野生動物が棲む森で過ごすので、知床の自然に「お邪魔する」という気持ちも大切です。
また、楽しくかつ安全な自然教室にするために、知床財団スタッフをはじめ知床博物館の学芸員、知床が好きな大学生や社会人、看護師など、たくさんの大人がサポートしています。山へ、海へ、川へ、生活の全てがチャレンジばかり。一人では大変な生活ですが、仲間と協力しながら一緒に過ごすことで、忘れられない体験になることは間違いありません!
そして、知床自然教室の体験を家族や友達など周りの人に伝えてくれること、いつか大人になった時に思い出してくれること、それが知床を支え守る大きな輪となっていくことを願っています。
小学生から高校生までの子どもたちが、班ごとに協力しながら暮らします。電気もガスも水道もない野外での食事も、もちろん自分たちでつくります。
森の中には電気がないのでテレビも見ることができません。でも、心配ご無用!見たこともない知床の大地すべてが遊び場で、瞬く間に時間は過ぎていきます。
自然の力に負けないように、木の成長を助けるため森づくりのお手伝いもします。みんなの力が数百年先の未来の森の第一歩となるのです。
初日は不安な表情を浮かべていた子供たち。それが、一週間の自然教室を終えるころには、たくましく成長した姿になっています。
〒099-4356
北海道斜里郡斜里町岩宇別531 公益財団法人 知床財団 自然復元係
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